A型ボツリヌス毒素製剤注射

A型ボツリヌス毒素製剤とは
A型ボツリヌス毒素製剤とは、ボツリヌス菌由来の蛋白質で神経を麻痺させる作用があります。毒素といっても、実際に使用される濃度が非常に低いため、毒性はありません。
注射には非常に細い針で注射するため、痛みはごくわずかです。

A型ボツリヌス毒素製剤によるシワ治療
額や眉間、目尻のしわは表情筋に力が入ることでつくられます。A型ボツリヌス毒素製剤を表情筋に注入すると表情筋が収縮しなくなるため、しわができなくなります。
治療後1日-1週間で効果があらわれ、半年持続します。すばやく効果を出したい方におすすめです。

 

pickup!ちょっとだけとりたい!プチしわとり
上記のA型ボツリヌス毒素製剤注射は効果が強いのですが、眉が上がるなどの副作用が気になる方も少なくありません。
そこで注射の箇所を減らすことによって、副作用を最小限に抑えたのが「プチしわとり治療」です。極細の注射針を使用するので、痛みもぐっと楽になります。
従来治療に比べて効果は7割程度、持続時間も3-4ヶ月と短くなっていますが、効果が切れるごとに注射を繰り返していただくことで、よい状態を保つことが可能です。

 

A型ボツリヌス毒素製剤による小顔
えらが張って顔が大きく見えるのは、えらの部分にある咬筋という筋肉が肥大してしまっているからです。筋肥大の原因は、遺伝や、噛み癖、歯ぎしりなどいろいろあります。咬筋部分にA型ボツリヌス毒素製剤を注射することによって筋肉を萎縮させ、すっきりと細い顔立ちを作ることが可能です。
治療後約1ヶ月で効果があらわれ、半年ほど持続します。お顔をほっそり見せたいという方におすすめです。

 

A型ボツリヌス毒素製剤による多汗症治療
A型ボツリヌス毒素製剤を、掌やわきなどの多汗部位に局所注射することで、発汗を抑え多汗症の治療を行うことが出来ます。この効果は、A型ボツリヌス毒素製剤が神経から汗腺への伝達物質を遮断することにより生じます。

手掌多汗症などの限局性多汗症には、これまでいろいろな治療法がありました。主なものは以下の4つの方法ですが、それぞれの治療には一長一短があります。

塩化アルミニウム外用 塩化アルミニウム外用
手軽でよい治療ですが、効果には限度があり、また接触皮膚炎を起こす方には使用不能です。
水道水イオントフォレーシス 水道水イオントフォレーシス
一部の施設でしか行われておらず、治療も長期にわたるため、実際に治療を受けるのは困難です。
経口抗コリン剤 経口抗コリン剤
効果が弱い割に眠気などの副作用が強く出現します。
交感神経切断術 交感神経切断術
根治術としては唯一のものですが、違う部分に代償性の発汗を起こす副作用がでる例も少なくありません。また、気胸など重篤な副作用が生じることもあります。
その点、A型ボツリヌス毒素製剤治療は、効果が劇的に強く、副作用がないうえ、即効性があります。残念ながら効き目が半年程度しか持続しませんが、多汗症の治療としては大きな選択肢の一つだと思われます。  
特に受験生や、結婚式を控えた方におすすめです。


多汗症については動画でも解説しています。