頭髪に寄生するしらみってどんな病気?
しらみは、皮膚から血を吸い繁殖します。数が増えてくると、まず痒くなり、引っ掻いているうちに湿疹の様になってきます。
文献などには、探せば頭皮・頭髪部を移動する2-3mmの成虫がみつけられるとありますが、頭しらみは毛じらみ(陰部のしらみ)と違って案外動きがすばやく、簡単には発見できません。しかし、頭しらみは後頭部側頭部の髪の毛に卵を産み付けますので、卵があれば診断ができます。卵は、一見フケに似ていますが、独特の光沢があるので一度本物の卵を見た人ならまず見間違えることはないでしょう。
どうやってうつるのでしょうか?
頭しらみに感染しないためにはどうすればよいでしょうか?
成虫は整髪料の臭いを嫌うので、沢山つけておくと良いとも聞きます。学術的に確認された話ではないのですが、大人より子供に圧倒的に多いことから考えて、ありうることだと思います。
寝具などは、60度の熱湯につければ虫も卵も死にますので、可能であれば熱湯に10分ほどつけて殺虫すれば、いうことはありません。
しかし、どんなに頑張ってもおうちのもの全てを60度にすることはできないでしょうし、あまり神経質になるのも考え物ですから、しっかり掃除をするとか、感染した人とは寝具を共用しないとか、できる範囲で取り組んでいくのが良いでしょう。
では、残念ながら頭しらみに感染したらどうすればよいですか?
頭しらみの診断がついた場合ですが、基本的に病院ではお薬をもらえません。薬局で市販のスミスリンシャンプーという殺虫剤入りのシャンプーを買ってもらうことになります。
スミスリンシャンプーとは
このシャンプーを髪の毛で泡立てて5分放置した後に洗い流します。小さいお子さんにはシャンプーハットなどがあったほうが便利でしょう。これを3日おきに繰り返します。(あまり厳密に考えなくても良いです。)このスミスリンシャンプーは、親虫を殺しますが、卵は殺しません。卵は8日で孵化し、孵化した虫が卵を産めるようになるまで2週間はかかりますから、しっかりと治療できれば3-4回の程度の治療で、とりあえず完治ということになります。(もちろん、またいつうつってきても不思議ではないのですが、)
ただし、このスミスリンシャンプーにもいくつかの問題点があります。まず一番は、結構なお値段であるということです。1本(通常4回分)2700円くらいです。次に、やっぱり髪の毛は少しきしみます。最後に、卵をすきとるための櫛がついていますが、これが、まあ、おまけ品ですのでかなりがっちゃいです。卵は漉き取らなくても、シャンプーを続ければ成虫になった時点で殺虫できるのですが、やはり髪の毛の中に100個も200個も卵をつけて生活するのは気持ちの悪いものですから、できるだけ卵も除去していただいたほうがよいでしょう。確実なのは、卵のついた髪の毛を1本1本切っていくやり方です。また、もう少し性能の良い櫛も、インターネットなどで買うことが出来ます。クリニックに見本がありますので興味がある方にはお見せしますが、広告に書かれているほど良いものというわけでもなさそうです。
しらみは心配な病気ではありません
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